
汗とほこりと仲間と
金曜日担当 細田です。
梅雨ですが、天気の良い日が続きますね。
この時期、私の中で大きな意味を占めるもの。
それは・・・高校総体です。
今年はとうとう末の子が最後の高校総体。
私にとっても部活保護者の引退を迎えました。
会場は離島の石垣島。
梅雨というのに天気も良く、旅行者にとっては恵まれていました。
自分にとっても晴れ舞台のような気がして、いつも見る空とは違う気がしました。
高校総体3年生にとって最後の大舞台。
試合に臨む息子の姿に、自分の高校時代が重なります。
仲間と一緒に多くの時間を汗とほこりにまみれた日々が、これで最後だと当時は考えもしませんでした。
不思議なもので、思い出すのは試合ではなく、毎日の練習の風景。
「あと30分で終わる!この苦しさがおわる!」夕陽のあたる6時半の校舎の時計。
グラウンドの野球部の掛け声、カキーンとボールがバットに当たった音。
体育館のバスケット部のドリブル、キュキュッという靴の音。
バレー部の「そーれ!」という気合。バンッ!と決めたアタック。
そして、遠くで聞こえる吹奏楽部の楽器の音。
日々の光景が写真を切り取ったように鮮やかによみがえります。
年月が過ぎ、体のあちらこちらが痛くなり、少し近くの物が見えづらくなっても・・・心はあの頃のまま。
みなさんの中にも朝刊の試合結果を目にしながら、ほんの一瞬、あの頃にタイムスリップする元部活動少年少女達がいらっしゃるのではないでしょうか?
2年前は、娘が同じように部活最後の日を迎えました。
その日の晩、「ねえ、ねえ、お母さん。今日なんか学校が違っていた。何ていうか・・・学校が1つになった気がした。よくわからないけど嬉しかった。」と言っていました。
「ああ、そう。」と私はそっけなく答えましたが、娘は素敵な仲間達とまぶしい日々を過ごせたんだなと、熱い思いが胸にこみ上げ言葉に詰まったのでした。
娘も、いつしか、この日の事を懐かしくを思い出すのでしょうか?
今、保護者様に手を引かれスイミングに通う子供さん達。
1回1回の水と触れ合う楽しい経験が、いつか保護者様の手から離れた時、心の支えになってくれていたらいいなと思います。レッスンを終え、手を引かれ帰っていく子供さん達の姿を見て思いました。
大きくなったら、私たちの事を忘れてしまうかもしれませんが、子供たちの心に何かを残せるように頑張ります。
以上細田でした。