
オニはどこ?
皆さんこんばんは。月曜日担当の 山下 です。
今日は節分
これは、以前私が勤めていた保育園でのお話。
節分本番の今日は一年で一番静かな日。と、言うのも「オニが来る日」だからです。敏感なこどもは登園時から緊張ぎみ…
楽しみにしている給食の時間…
今日の献立は「もち麦ご飯」「さんまの塩焼き」「大豆サラダ」「けんちん汁」「みかん」
給食室からいい匂い
が、
突然、
「どどどどどど~」太鼓の音が鳴り響きます。
うさぎ組(年長さん)の子どもたちは「オニはどこ?」ぱんだ組?ことり組?
カーテンを閉めて、お部屋の隅に全員集合。太鼓の音がどんどん近くなって来て
オニ!参上
「ぎゃ~」泣きながら豆を(落花生)を投げるも…声にならない…「オニはそと」
「ごめんなさ~い」の叫び声
鬼は小一時間かけて全クラスをまわります。
園内は絶叫に次ぐ絶叫
「もう、しませ~ん」
「ちゃんとします」
保育士のエプロンにしがみつき懇願
しばし、放心状態…
それでもお腹は減るのです。
一年で一番お利口さんの給食当番の登場!「うさぎ組です。お給食下さいね」一糸乱れぬご挨拶。
「はいどうぞ!」と返事をすると
「ありがとうございます」役割分担も完璧です。
もちろん、完食。お残しなんて致しません。
分かっているんです。鬼の中身は事務所の優しいお兄さん先生だって。でも怖いんです。
知ってるんです。サンタさんの時と同じ事務所の優しいお兄さん先生だって。でも怖いんです。
今まで、いろいろと「ごめんなさい」
子どもは純粋です。素直です。
節分は「心のオニを改める大切な日」なのかもしれません。
「鬼の居ぬ間に命の洗濯」ならぬ「鬼のお陰で心の洗濯」です。
地方によって節分の風景も様々です。豆まきのまめも「煎り大豆」や「落花生」
節分フードも近年恵方巻がメジャーですがそれぞれの特徴があるようです
山陰地方では「大きなものを食べて邪気を払う」「大きな幸せを願う」と言う意味合いでクジラを食べるようです
四国では節分にこんにゃくを食べる風習があります。
地元の香川は、1年の砂おろしと言ってこんにゃくを白和えにして食べます。
春を迎える前にお腹のなかもキレイにお掃除ということです。
節分もいろいろですね~
それでは、この辺で。
子どものように素直な心を持ち続けたいと思いながら…
でも「ありがとう」「ごめんなさい」だけはちゃんと言える大人であり続けたいと思う 山下 でした