スタッフブログ


2020年02月03日

オニはどこ?


皆さんこんばんは。月曜日担当の 山下 です。

今日は節分

これは、以前私が勤めていた保育園でのお話。

節分本番の今日は一年で一番静かな日。と、言うのも「オニが来る日」だからです。敏感なこどもは登園時から緊張ぎみ…

楽しみにしている給食の時間…

今日の献立は「もち麦ご飯」「さんまの塩焼き」「大豆サラダ」「けんちん汁」「みかん」

給食室からいい匂い

が、

突然、

どどどど」太鼓の音が鳴り響きます。

うさぎ組(年長さん)の子どもたちは「オニどこ?」ぱんだ組?ことり組?

カーテンを閉めて、お部屋の隅に全員集合。太鼓の音がどんどん近くなって来て

オニ!参上

「ぎゃ~」泣きながら豆を(落花生)を投げるも…声にならない…「オニはそと

「ごめんなさ~い」の叫び声

鬼は小一時間かけて全クラスをまわります。

園内は絶叫に次ぐ絶叫

「もう、しませ~ん」

「ちゃんとします」

保育士のエプロンにしがみつき懇願

しばし、放心状態…

それでもお腹は減るのです。

一年で一番お利口さんの給食当番の登場!「うさぎ組です。お給食下さいね」一糸乱れぬご挨拶。

「はいどうぞ!」と返事をすると

「ありがとうございます」役割分担も完璧です。

もちろん、完食。お残しなんて致しません。

 

分かっているんです。鬼の中身は事務所の優しいお兄さん先生だって。でも怖いんです。

知ってるんです。サンタさんの時と同じ事務所の優しいお兄さん先生だって。でも怖いんです。

今まで、いろいろと「ごめんなさい」

子どもは純粋です。素直です。

節分は「心のオニを改める大切な日」なのかもしれません。

「鬼の居ぬ間に命の洗濯」ならぬ「鬼のお陰で心の洗濯」です。

地方によって節分の風景も様々です。豆まきのまめも「煎り大豆」や「落花生」

節分フードも近年恵方巻がメジャーですがそれぞれの特徴があるようです

山陰地方では「大きなものを食べて邪気を払う」「大きな幸せを願う」と言う意味合いでクジラを食べるようです

四国では節分にこんにゃくを食べる風習があります。

地元の香川は、1年の砂おろしと言ってこんにゃくを白和えにして食べます。

春を迎える前にお腹のなかもキレイにお掃除ということです。

節分もいろいろですね~

それでは、この辺で。

子どものように素直な心を持ち続けたいと思いながら…

でも「ありがとう」「ごめんなさい」だけはちゃんと言える大人であり続けたいと思う 山下 でした